本の要約「無」

若林の本を読んで以降

「自分」に目を向けています。

 

なんでイライラするのか、なんで怒りがでるのか

なんででうれしいのか、なんでたのしいのか

 

「失敗は重要」「失敗は当たり前でチャレンジが大事」なんてわかっているはずなのに、なんで挑戦しないのか

 

などなど

 

もしかしたら、これには何かしらの仕組みあって、それを理解すれば「自分の気持ち」をコントロールしながら、よりよく生きられるのでは?

 

と思ったので「無」という本を読みました。

 

この本に書かれていたのは、

「自分なんてないよ、そんなん意識してるから苦しむのよ」

って事でした。

内容整理

この本の中で特にああなるほどなぁと思ったのが、

「二の矢を刺すのは自分(自己)」という事でした。

例えば最近こんな事がありました。

 

僕は、クライアントと商談しましたが、けちょんけちょんとなりました。

「忙しい」という理由で、リベンジ商談の機会は作ってもらえず、「再提案はメールで下さい」という事を言われました。

そのため僕は一生懸命提案を組みなおし、後日メールを送りました。

 

しかし、クライアントから返信はなかなか来ませんでした。

あなたならどうしますか?

ここで僕がとれる行動は2つです。

①確認の電話をする ②引き続き待つ

 

①の方が良いに決まっているのですが、

 

またけちょんけちょんにされるかもしれない

忙しいと言われ、迷惑がられるかもしれない

「メールを送る」という事はやったのだから、最低限は終えたのでは

とりあえず待っていて、ダメだったらその時また考えればいいのでは

でも、待っていたら「ダメな奴」と思われてしまう、かもしれない

 

と、

 

まあ色んな事が頭をよぎり、心がざわざわし、いやーな気分になりました。

 

 

さて、

「一の矢」「二の矢」の話に戻ります。

僕のエピソードでいう「一の矢」は

クライアントから返信がないこと

です。

これは仕方ありません。

相手の身体を乗っ取って即レス出来ればいいですが、そういう訳にもいかないので、「返信がない」という事実は変えられません。

 

続いて「二の矢」は

僕が思い巡らせていた、「不安」「イライラ」「放棄」等々です。

 

もしかしたら、勝手に被害妄想や脳内シミュレーションをして、自分で自分を苦しめてるのです。

 

これは人間の本能らしいです。

 

このような、悲観的な妄想やシミュレーションをすることは「危機に備える」ということでもあります。

 

僕達の原始時代の祖先は、そうやって未来を悲観的想像することで、危機に備え身を守り、身体的に優れた動物達と戦って生き延びてきたって訳です。

 

「これより先に進んだら、熊の縄張りがあるかもしれないから、やめよう」

 

みたいな感じです。

 

時は数千年が経ち、失敗して命を落とす事はなくなりましたが、僕達は未来を悲観的に想像(二の矢放ちまくり)して、ビビりまくりながら生きてるのです。

 

そんな中

 

「でもそうやってビビッて生きるのそろそろやめましょうよ」

 

と言った人がいます。

 

仏教を開いたブッダさんです。

 

ブッダさんの様に悟りを拓いた人でさえ一の矢は防げず、

苦しんだり、悲しんだり、怒りがこみ上げることはあるようです。

でも、そっから被害妄想をして、二の矢を自分に突き刺すことはしません。

だから心の平穏を取り戻せるって訳です。

 

そんじゃどうやったら、「二の矢を刺さなくなるの?」って疑問がわくと思います。

その答えが「自我を捨てなさい」「無」になりなりなさい。

ってことです。

 

仏教には色即是空という言葉ありますが、あれに近いです。

 

喜びも怒りも哀しみ楽しみ、全部が自分がただ「そう思っているだけ」で実態は「無」

 

 

その証拠に、

同じものを見ても全然違う感想を抱くことがあったり、

めっちゃムカついても「5秒」我慢すると怒りが収まったり

します。

 

僕達は自分自身で「物事にラベリング」をして、これは悲しいだとか、これはうれしいと判断している訳です。

 

そして、このラベリング行為=自我って訳です。

より良くいきるために

人生色々あるので一の矢は避けられません。

時には悪い事もあります。

 

でも自我を抑えれば無意味な被害妄想が無くなり、二の矢は刺さりません。

 

未来への不安や、過去の後悔ではなく、「今この瞬間起こっていること」に意識を集中する。

 

そうしていれば「無我」の状態になれ、苦しみから解放される

 

と書いてありました。

 

ってことで、冒頭書いた僕の最近の関心毎に対する

本書の答は

「自分なんてないのよ、そんなん意識しているから苦しむのよ」

っでした。

 

感想

一言感想

仰ることは分かりますが、ちょっとめんどくせえです。

もう少し長く感想

なんだか無我の境地にたどり着いたら、悩みも減るのでしょうが、そこまで行くのがとにかく大変そうですし、やっぱり何かを失う気がします。

 

例えば、結果にこだわる姿勢。

無我の状態であれば、

クライアントから返信がない→気にせずとにかく早く帰って好きな事をする

と言うのもアリなのかもしれませんが

 

クライアントから返信がない→電話をして確認する→成功

の方がうれしいです。

 

こんな事を言うと、ブッダさんに「結果ってそんな大事かね?」と言われそうですが、とにかく今の僕は結果出したい気持ちなのです。その方が成長できて人生を謳歌出来る気がするのです。

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