本要約:限りある時間の使い方

本の要約

真逆の本も読んでみよう

「やっぱり生産性は高いと良い」と思っていて、そんな本を読むことが多いのですが、今回はその真逆の本です。

最近知ったのですが、「エコーチェンバー」という言葉があるそうです。

エコーチェンバーとは

大体の物事って、まあ賛否両論ありますよね。

「仕事より、家族が大事だ」

「いや、仕事をしてお金を貰って初めて家族を幸せに出来るんだ」

とか

「ポリフェノールを多く含有しているコーヒーは健康に良い」

「いや、コーヒーは健康に悪い」

とか

「住むなら都会より田舎がいい」

「いや都会の方が良い」

とか

まあ正解とかはその人が決める事なので、賛否両論あるのは普通です。

 

しかし、僕達がスマホから入手している情報は「AIが僕達好みを選りすぐりしてくれた情報」なので、

考えの「賛成意見」ばっかりです。

先ほどの例えで言うと、「仕事より家族が大事」という情報を一度見るとそれにまつわる情報がバーッと入ってくるので、

「やっぱり家庭第一!仕事とか言ってる奴は頭わりい。」

となってしまいます。

このように、気づいたら賛否の「否」の方を全く意識しなくなり、自分の考えこそ「世の正解」みたいな風に勘違いしてしまう現象がエコーチェンバーです。

 

こういった流れから「敢えて逆の情報にも触れて、その上で自分がどうしていくか考えましょ。」ってことをしてみることにしました。

 

超要約

「生産性なんて追い求めてもキリないからやめろ!!」

※もう少し詳しく要約します。

 

1、僕達の時間が限られている

1日は24時間だし、一生は平均80年。

「限りある時間を有意義に使おう」と考えると、

スケジュールをギューギューパンパンにして、それらに伴うタスクをテキパキとこなしていく

とするのが「良し」であり、そのために生産性を上げようじゃないか!!

となります

 

2、しかしそれは、間違ってる!!!

スケジュールをギューギューパンパンすると、当然ゆとりはなくなります。

しかも、もっともっと充実させようとして、更に予定を詰め込んでいきます。

しかし、限界があるのでパンクしてイライラする訳です。

じゃあ、「ゆとりあるスケジュールにしよう」とか言って「休憩」をスケジュール化する人が出てきます。

でも、それでは一緒です。

「ああ、あと休憩が30分で終わる!急いで帰らないと!!」とかなっていつまでたっても心が休まることはないって訳です。

 

生産性を求め続ければキリはないし、そんなにギューギューパンパンに詰め込んでタスクを完璧にテキパキこなそうなんて神の所業。

なんで自分で人生の難易度を神レベルに設定しちゃってんのよ

 

だからもう、生産性とかいうのやめようよ。

 

何でそんなに急いでるの?

ゆとりもって生きてこうよ

 

3、じゃあどうやって生きてけばいいの?

「今この瞬間」にフォーカスする。

ってことが重要だと著者は言います。

 

例えば、きれいな花火を見た時、

写真をとる→SNSにアップする

なんてのはとてももったいない。

画面で見る花火より、今目の前にある花火の方が何倍も迫力があって色鮮やか。

視覚だけでなく、その他の五感もフルに活かそう。

音、匂い、身体に響く振動、夏の夜の気温、湿度

「今この瞬間にしかないもの」を感じることが出来れば、花火はきっともっと素晴らしいものに思えるはず。

みたいな感じです。

 

みんな「退屈な日だった」というけど、、、

今朝子供がみせた子供の最高の笑顔を忘れてない?

昼食べたラーメンが予想以上に美味かったことを忘れてない?

 

みんな「忙しい」と言うけど、、、、

別に誰もあなたに不満なんて抱いてないのに、常に「評価を気にして」頑張ってない?

 

みんな「仕事が終わらない」っていうけど

そりゃそうだよ。

あなたにはこなせない程の仕事が降ってきているのだから。

もう諦めていいのよ。もっとやれとかいう声は無視していいよ。

「今出来る事だけをやる」それだけで十分なんだから。

 

みんな「予定通りにならなくてイライラする」って言うけど

そりゃそうよ。人生だもの。

あなたの人生を振り返ってみなさい。「偶然の連続」で今があるでしょ?

偶然、将来結婚する人に出合ったり、偶然が重なって職場や学校を選んだりしてるでしょ?

予定通りなんて一つもないでしょ?

 

今みんなが感じている「退屈」や「不満」や「繫忙感」や「フラストレーション」は、実は自分自身が作り出して増長させている

今にフォーカスしてごらんなさい!世界は意外と悪くない!!

 

感想

この本を読むと、朝電車に駆け込んですでにパンパンの満員電車に入っていく人、エスカレーターをわざわざ歩いて上る人(どちらもかつての私)をみると

何をそんなにわざわざ。。。

って思えるようになりました。

また、今あるイライラとかにイチイチ付き合ってたらもったいないな。

とも思うようになりました。

 

 

ただ、

 

全体的には、あんまりしっくりこなかった。

 

 

仕事が終わらないなら諦める。

なんて出来るか!!

その度に転職すんのかい?

 

合わない人とは付き合わない。

とかいうけど夫婦や親子だって喧嘩するじゃない。

その度に離婚や勘当すんのかい?

 

まあ、著者からすれば、そう考えてしまうこと自体がダメなのだ!

 

となるのだけど、やっぱりしっくりこない。

 

あと本としてもだらだらとしていて「これは詭弁では?」と思うこともあった。

 

※あくまで感想です。

 

今の僕しっくりくるのは、やっぱり「生産性」とか「成長」とかの方かなと思いました。

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