ゴルフもやめた

処世術

私は勤務する会社において、出世のために避けては通れないこと、

  1. 転勤
  2. ゴルフ

をやめてみました。

ゴルフとの出会い

新入社員として配属先に着任した初日、部長からゴルフセットを貰った。

「今月の会議翌日に部内コンペがあるから参加するといいよ、もちろん強制じゃないけど」

しかし、日程を確認すると当時付き合っていた彼女とのデートの日であり、遠距離恋愛のため、飛行機のチケットも既にとっていた。

近しい先輩に相談すると

「ゴルフは任意だから、来なくてもいいよ。」

と言われたの、大いに安堵しゴルフは欠席することに。

しかしゴルフ前日の宴会にて部長が本部長に言った。

部長「こいつ、私がゴルフセットあげたのに、明日のコンペ欠席するんですよ」

本部長「・・・それは君・・・。社会人として第一歩を大きく踏み外したね」

やめたろう「・・・」

この言葉に私は震えあがり、その後「今後ゴルフの誘いは断らない」と心に誓った。

ゴルフはコミュニケーションツールでたしなみでマナーでドレスコードなので、出世には必要らしかった。

確かに、社内も社外もお酒の場はゴルフ談義ばかりで、部長は毎週の様に得意先とのコンペに出ていた。

「お前も早いうちからゴルフやっとくといいぞぉ」

「日経新聞は必ず読めよぉ」

と並ぶ頻度で先輩や上司からよく言われた。

しかし、私はゴルフが好きになれなかった。

サラリーマンゴルフ

ゴルフというスポーツは嫌いではありません。

むしろ生涯スポーツとして、ゴルフ以上のものはないくらいに思っております。

しかし僕がやっていたのは、似て非なる「サラリーマンゴルフ」でした。

<サラリーマンゴルフのルール>

  1. 大きな声で「ナイスショット」というべし
  2. 下手なので「打ちまーす」と宣言して、出来るだけ早く打つべし
  3. 自身のミスショット後は、猛ダッシュでボールを探すべし
  4. 「やっぱ気持ちいですね」と大自然を感じるべし
  5. キーマンにゴルフの教えを乞うべき
  6. ゴルフマナーは徹底すべし
  7. どんなに握りで負けても、諦めていない態度を貫くべし
  8. ゴルフ場まで送迎受ける場合は、助手席に座り運転者に話題を提供し続けるべし
  9. 絶対不要と思っても「ゴルフ保険」には入るべし
  10. とりあえず、いついかなる時も笑顔でいるべし

はい、つまらなーい

超つまんなーい

スーパービックリマンに匹敵するクソゲー

サラリーマンゴルフの本質は「ゴルフ達者な年長者が若者にマウンティングをとること」なので、若者や弱者には全く面白くない。

そのうえ、練習代、道具代、ウエア代、プレー代、あらゆる「握り」、等々とにかく金がかかり、なおさら面白くなかった。

ゴルフやめた

ってことでゴルフをやめました。

「子供が生まれたばっかで、まだいろいろバタバタしてて」

「嫁が働き始めたばかりで、色々バタバタしてて」

「その日はディズニーランドに行く予定で」

「親戚が・・・」

と5年間断り続けていたら、しっかり誘われなくなった。

しかも、コロナ後は一時的にゴルフ完全に消滅。

その後、世の中的にはプレー可能になったものの、年配者のゴルフ熱が冷め、かなり頻度が減ったみたいです。

最近お酒の場では

「最近ゴルフしなくなりましたよー、昔は年間~~~で~~~で~~~でしてー。俺の職業はなんなんだ?なんて思ってましたが、コロナ以降は~~~で、今ではサウナに~~~。」

というゴルフ談義を聞くことが多くなりました。

結論:ゴルフは若いうちはやらないが吉

サラリーマンゴルフはやっぱりコスパが悪く楽しくないですが、どうしても行かなければならない時は、「ゴルフ達者な年長者が若者にマウンティングをとることが本質」ということを忘れずに、役割を全うするのがいいと思います。

ただ、お金を持つともう少し楽しく思えるかもしれません。

いつの日かこれまで、受けてきた数少ないゴルフの屈辱を倍返しで部下や後輩にぶつけ、安月給からの雀の涙を徴収しまくり高笑いをしたいと思います。

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